評価: 4.5
ChargerLAB POWER-Z KM002Cを購入しました。
入力・出力・PC接続すべてUSB Type-Cポート
ChargerLAB POWER-Z KM002CはUSB充電器の入出力をテストするためのUSBテスターです。
KotomiPremiumやTC66CなどいくつかUSBテスターは他にもありますが、USB Type-AやmicroUSBポートを採用している他製品と違ってPOWER-Z KM002CはすべてのポートでUSB Type-Cを採用しています。
POWER-Z KT001 Kotomi Premiumレビュー。USB PDトリガー/キャプチャもできる多機能テスター – AndroPlus
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旧モデルに比べて画面が1インチ→1.3インチに大画面化しているほか、電圧は50Vまで対応しているためUSB PD 3.1、USB PD Extended Power Range (EPR) 48V/5A = 240Wなどにも対応しています。
ちなみに中国国内ではPower-Z Redmi 定制版としてXiaomi・Redmiとコラボしたバージョンがレビュアー向けに配布されていました。
ミヤビックスさんに保護フィルムを作成していただきました。
埃や指紋が付いていると見にくいですし、アンチグレアタイプのOverLay Plusがおすすめです。
左側面にあるのがPCとの接続用のポートで、下側面は充電器などから繋げるための入力ポートです。
右側面に4つのボタンが付いています。
全部同じ見た目なのでややこしいですが、一応アイコンで説明はされています。
■が決定ボタンで、▲▼でメニューの移動をします。
矢印ボタンを押すことで画面を0・90・180・270°に回転させられるので、どの向きにポートがあっても見やすくできます。
私の個体だとディスプレイが微妙に斜めに付いてしまっていました。さすが中国…。
電圧・電流・電力が見やすく、使用中のプロトコルも表示されます。
ただしPPSを拡張したような独自規格の充電器の場合は間違った表記になることがあります。
【2022/08/01追記】Xiaomiの独自規格や10Aに対応したファームウェアが公開されました。
リアルタイムのグラフ表示も可能です。
出力状況やグラフのほか、充電器の対応プロトコル検出、トリガーなどもできます。
USB PDのPDOもチェックできます。
Auto detectionでは、USB PDのほかQuick Charge 2.0/3.0やFCP、SCP、SuperVOOCなど充電器が対応する充電規格を表示してくれます。
eMarkerをチェックする機能もあります。
5A対応ケーブルにはeMarker搭載が義務付けられているので、商品説明では5Aと謳っているのにここのSpecsで何も情報が出なかったり、3Aなどと出たりしていれば偽物ということになります。
設定で画面の明るさを調整できます。
言語は残念ながら英語か中国語かしか選べません。
ChargerLABのサイトからPCソフトをダウンロードすれば、Windows PCと接続してPC上でデータを見ることもできます。
電流・電圧・電力のリアルタイムでグラフ表示できます。
プロトコルアナライザとしても利用でき、USB PDのGoodCRCやPPS_Statusなどを細かく確認できます。
POWER-Zシリーズが出る前は数万円するUSBテスターでないと確認できなかったことを思えば、1万円以下のテスターでも確認できるとは良い時代になったものです。
ChargerLAB POWER-Z KM002CはUSB PD 3.1・USB PD EPR 240Wに対応するなどこれから普及し始める充電器のテストにぴったりなUSBテスターです。
大画面で見やすいですし、USB Type-Cポートに挿して使えるため別途ケーブルを用意する必要がなく、簡単です。
タオバオで公式に販売されているものは368CNYなのですが、残念ながら中国国内にしか発送してくれないのでBuyandshipなどの転送サービスを使わないといけないため面倒ですし、送料・転送手数料がかかってしまいます。
AliExpressなら公式価格よりは高いものの、手間がありません。
米AmazonではChargerLAB公式出品のものを$99.99で購入できます。